診療内容

虫歯治療

当院の虫歯治療の方法

虫歯治療

当院では、できるだけ歯を削らずに、虫歯治療を行いたいと考えています。

従来の虫歯治療は、虫歯の部分を大きく削って詰めるという方法でした。

医師は肉眼で治療を行っているため、細部まできれいに仕上げることが難しいのです。でも、それでは結局、歯と歯の詰め物の間にすき間ができたり、歯と歯の間にひっかかりができたりして、上手に磨けず、そこがまた虫歯の原因となってしまいます。

虫歯治療は、できるだけ自分の歯を削らないで、小さく詰めるほうが、歯は長持ちします。

マイクロスコープを使った虫歯治療

マイクロスコープ

そこで、当院では、マイクロスコープ(5倍~25倍の拡大鏡)を使って、虫歯治療を行います。

歯の細部まで目視できるので、虫歯を削る部分が最小限で済みます。

詰め物もマイクロスコープを見ながら行いますので、すき間やひっかかりはほとんどなく仕上げることができます。

また、根の治療についても、根の先端まで見落としなく正確に行えます。

この方法では、多くの場合、神経にさわらずに治療できるので、麻酔をしない治療が可能で痛みもありません。

治療箇所は最小限で済み、治療後患者様がご自分でケア(歯磨き)しやすい状態に仕上げますので、虫歯にもなりにくく歯は長持ちします。

審美的に優れたレジンで虫歯治療

虫歯には詰めていることがわからない「レジン充填(じゅうてん)治療」を行います。

レジン充填とは、白い色の詰め物のことです。プラスチックの中に、非常に粒子の細かいセラミックの粉を混ぜたものをレジンといいます。

従来の虫歯治療などの詰め物は、強度がある金属を使っていましたが、金属は見栄えがよくないという欠点があります。レジンの長所は、従来の詰め物にくらべて、強度と接着性が増したことです。そのため、かなり長持ちします(当クリニックでは6年間保障いたします)。

さらに、レジンが優れているところは、周囲の歯と同じ色にできること。詰めていることがまったくわからないくらい自然な色が再現できます。

レジン充填は、繊細な作業なので、1本の治療を行うのに約1時間かかりますが、1回の診療で終了します。治療費用はそれほど高くなく、キレイで長持ちします。

レジン充填治療ができない場合

歯を削ったスペースが大きくて、レジン充填治療では、割れてしまう恐れがあり強度が心配な場合、「ポーセレンインレー」を使った治療を行います。

ジルコニウムを使った材料で、強度が高く、審美的にも優れています。

また、虫歯がひどく詰め物が無理で、歯にかぶせなければならない場合には、「ポーセレンクラウン」を使ってかぶせます。これも同様にジルコニウムを使った素材で、強度の面でも、審美性の面でも、非常に優れた治療です。

ジルコニアとは?

新素材のジルコニアは、人工ダイアモンドとして有名ですが、歯科領域でも審美的素材として注目を浴びています。

今までの歯科の中心的な素材は金属、セラミック、レジン樹脂が主流でした。

口の中の環境下では、まず (1)腐食しないこと (2)強度があること (3)見た目がきれいで天然の歯と同じである という3つの要件があります。

金属は、硬く丈夫ですが、見た目が悪く、人により金属アレルギーを引き起こす原因となります。

セラミックは、見た目もよく、硬く、変色もない良質な素材ですが、少し強度が足りません。

レジン樹脂は、見た目がよくても、柔らかく、次第に磨耗してしまうこと、変色していくという欠点がありました。

これらの素材に比べて、ジルコニアは必要な3つの要件をすべて満たしている素材であるといえます。

ジルコニアの特徴

  1. 金属アレルギーが起こらない
  2. 光が透過する審美材料
  3. 金属よりも硬い丈夫な素材であること。1300MPa以上
  4. 口の中で腐食の起こらない安定した素材
  5. 変色のない素材
  6. 金属に比較して軽い

コンピュータ制御によるオーダーメイド

この優れた素材、ジルコニアが歯科で実用化されるようになったのは、CAD/CAMを利用した、コンピュータ制御による歯科セラミックの加工システムの実現によります。

この加工システムが実用化されたことから、ジルコニアを使用して、世界にひとつだけの個々の歯の形状にあわせた、オーダーメイド型の治療物を製作することができるようになりました。

金属の欠点を補うと同時に、従来のセラミックよりも、はるかに丈夫で耐久性の高いジルコニアは、セラミック治療の新しいスタンダードとして認められています。

CAD/CAMを利用した歯科セラミックの加工システムとは、コンピュータ制御によって、製品の設計から均質な製品を生産・管理するもので、歯を補うべき部分の形状、支えにする歯、模型などから情報を収集し、三次元の数値データに変換して、コンピュータ上で修復物の形状を設計しCAM装置がセラミックスやチタンブロックなどの種々の材料から、治療物を製造します。

これらのシステムで、当クリニックの技工物のすべてを製作しているだけでなく、ほかに全国の歯科医院160件以上の技工物を製作しています。