診療内容

歯周病治療

歯周病の予防に全力を尽くしています

歯周病治療

虫歯とならんで歯をなくす原因に多いのは歯周病です。

歯周病は、歯槽膿漏とも呼ばれ、歯周組織(歯ぐき、歯槽骨、歯根膜部分)が炎症を起こす病気です。

歯周病は、虫歯と違って自覚症状がほとんどありません。気づかないうちに広がって、症状が出たころには、病気がかなり進んでしまい、歯を失うことになりかねない病気です。

そこで、当院では、歯周病を早期に発見し、進行させないような予防的治療に重点をおいています。

専門の歯科衛生士がお手伝いすることで歯と歯ぐきのあいだにある“歯周ポケット”をていねいに測ります。

歯1本につき、その周囲6か所の歯周ポケットの深さを測定しています。出血はないか、炎症はないかを細かく見ていきます。

そして、歯周ポケットにひそんでいるバイオフィルム(歯垢)や歯石をていねいに取り除いていきます。

次に、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシ、ポリッシングブラシ(回転ブラシ)、ポリッシングラバーカップ(ラバーで磨いて表面をツルツルにする)などを使って、歯科衛生士がていねいに磨きます。

さらに、フッ素や細菌の繁殖を防ぐ薬も塗布します。

これらは、歯をキレイにするプロである専門の歯科衛生士が、それぞれの患者様の担当となってすべて行います。

歯周病予防のためのメンテナンスを3~4か月に1回、行うことで、歯周病はほぼ完璧に予防できます。

エムドゲイン療法とは?

歯周組織再生誘導材料を使用する歯周病の新しい治療方法です。エムドゲイン®ゲル(emdogain®gel)という、スウェーデンのビオラ社が開発した材料を使用します。

まず、歯周組織の状態を調べるために、歯周ポケットの深さを計ったり、レントゲンを撮ったり、その他、治療に必要な検査を行ないます。

“エムドゲインゲル”を使用した治療が行なえるかどうかは、歯周病の程度や患者様の健康状態によって異なります。

手術は麻酔をかけて行ないます。

治療する部分の(1)歯肉を切開し、(2)剥離します。次に、(3)歯根表面の清掃を行い、(4)エムドゲインゲルを塗布します。最後に、(5)切開した歯肉部分を縫合し、手術は終了です。

手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後、しばらく休んでいただいた後は帰宅できます。

抜糸は、手術当日から2~6週間後に行ないます。歯周外科手術後、健康な歯周組織を取り戻すまでには、数か月から1年程度かかります。

歯周組織が再生するまでの期間には個人差があり、歯周病の程度によっても異なります。

術後のスケジュールの詳細も状態によって異なりますので、必ず定期的な検査を受けて下さい。

治療が終了した後も、口の中の衛生状態を定期的に検査することをおすすめします。